グルーポン系サイト乱立に乗っかってみる。
皆さん、グルーポンってサイトを知っていますか?
端的に言うと、地域限定のクーポンの共同購入サイトで、アメリカで流行ったのでタイムマシンで日本で乱立中です。
このサービスのミソは地域毎にクーポンを販売するのですが、24時間以内に必要入札数が集まらないと購入出来ない点です。
自分が欲しいクーポンを手に入れる為に、ユーザが勝手にそのクーポンの宣伝をしてくれる仕組みです。
こういった共同購入の仕組みは結構前からあり、日本だとネットプライスさんとかが成功事例です。
なぜ、今この共同購入が再度燃え上がっているかと言うと、「24時間以内」という短い時間設定に秘密があります。
ひと昔前に瞬時に情報を広範囲に広げる事は大変でした。しかし、今はtwitterやFacebook全盛期で、ネット上のコミュニケーションはリアルタイム性、ソーシャル性が高くなっています。
こういった「個人が短時間で口コミを広める」インフラが発展したお陰でこのサービスは大当たりした様です。
また、「24時間以内」という短時間でクーポンの発見、入札、宣伝(口コミ)、購入が行われるため、クーポンの利用率も高いそうです。*1
日本でもいち早くこのサービスに目を付け、同様のサービスを展開しているサイトがいくつもあります。
また、大手企業も続々と参入を発表しています。ちょっとしたブームですね。
楽天もグループ内で横断的にクーポンを管理できる「楽天クーポン」なるサービスを始める様でクーポンに力を入れてきてる感じです。
小さい組織が出来る事
さて、僕らの様な小さい組織は、どうこのブームを活用しましょうか?
参入しちゃう
まず最初に考えられるのが、参入しちゃう事です。
システム的にはそんなに大変なシステムではありません。*2
サクっと作ってサクっとリリース出来るでしょう。しかし小さい組織の場合ユーザ集めやクーポンを出稿してくれる企業を見つける事が大変です。
小規模の地域密着型フリーペーパーや、商店街と複数提携すればうまくいくかもしれません。
システムを提供する
次に考えられるのが、このシステムをASPなりパッケージなり作って販売する事です。
これだけ流行ると、大小様々な企業が参入しようとします。そこにターゲットを絞って基本機能+αがあれば売れそうです。
しかし、ブームに乗り遅れない為に短期間で販売出来るレベルのシステムを作りこむ必要があります。
付随サービスを始める
これだけ同様のサービスが乱立すると、これらのサービスのまとめサイトや比較サイト、横断検索サイトなんかが優良なコンテンツになりそうです。
自分の欲しいクーポンが複数のサイトに出品されているならば、より多くのユーザが既に入札しているサイトで買った方が楽ですからね。
もしかしたら何もせずとも購入出来るかもしれません。
また、Google MapとGPSを使って今いる場所の近くでどういうクーポンがあるかを検索出来るアプリとかも便利そうです。
楽しむ
なんとなく一過性の様な気がするので*3、あまり本気にやらずにジョークを飛ばすのも楽しいかもしれません。
趣味の一環として、同様サービスを完全無料で立ち上げてオープンソースで公開してしまいましょう。*4
- ユーザが入札したお金を手数料を抜かずに、そのままクーポン出稿者に流してしまいます。
- 出稿者は安い金額*5でクーポンを掲載出来るので自然とクーポンの金額も下がります。
- より大きな割引率でコストパフォーマンスの高いクーポンが手に入るのでユーザも集まります。
- システムのソースは公開して開発者を募ります。実際に動いているサイトを共同で開発する事が出来るので、開発者としても色々遊べて面白いのではないでしょうか?
みんなハッピーWinWinですね。
実はとても応用出来る仕組み
個人的には、サービス提供側の方が盛り上がっていて、ユーザの認知度が低い気がします。もっとテレビや雑誌など他のメディアで紹介されないと広まらないんじゃないかな?と思ってます。*6
この、「短時間に仲間を集めると大きなメリットが得られる」という仕組みは非常に応用が効き、日本人に合ったものだと思います。
様々なサービスやプロモーションの場で今後活躍しそうな仕組みです。
個人的には楽しむやり方に非常に魅力を感じますが、真面目にこの仕組みをうまく使ったサービスを考えようと思います。