グロースハックってなに?
最近、香ばしい感じで「グロースハック」という言葉をまわりで良く聞きます。
ハックという単語が入る言葉には「ライフハック」「ハッカソン」など色々ありますが、「グロース」をハックするとは初耳です。
そもそも「グロース」ってなんぞや?
新し物好きなので、調べてみました。
直訳すると「成長ハッキング」
「訳せてないじゃん!」というツッコミは置いといて、グロースハックの「グロース」とは英語で書くと
Growth
日本語に訳すと、
- 成長
- 育成
- 発展
です。
いや困った、「成長をハック」ってどういう意味なんだろ?
ググると難しい単語が並んだ色々な事例の紹介などの記事がヒットします。
でもどれを読んでもいまいちスッキリしない。
よくわからない事をなんとなくで知ったかぶりしたくないので、専門家の方に聞いてみました。
イノーバの佐藤さーん!グロースハックって何か教えて!!
弊社でコミットしている汎用CMS、concrete5のユーザグループに、concrete5を使ってグロースハック!というお仕事をされている、最近イケイケな株式会社イノーバの佐藤さんという方がいまして、この疑問をスッキリさせてくれるだろうとfacebookで聞いてみました。
そしたら社長の宗像さんまで解説してくれて非常に勉強になりました。
以下その時の会話(コメント)を記載します。
- 緑:佐藤さん
- 青:僕
- 茶色:宗像さん
佐藤さん、グロースハックってわかりやすく言うと何ですか?
webマーケティングもエンジニアが担当することになりました
なんだいつものかw
そうなんですよw
想像ですが、アメリカだと職種の専門性が高いし、マーケティングの概念も実践も行われているので、エンジニアは口を出せなかったのかもしれません。(日本と比較して)
なので注目されましたと。
日本のフリーランスエンジニアとか、エンジニア社長からしてみれば、いつものやつです。
面白いので宗像さんにも聞いてみたいけど、見えるかな?
宗像さん、あってます?
うーん、合ってるといえば合ってますし、合ってないと言えば合ってない。
グロースハックは、横串の組織(担当者)なのがポイントなんだと思います。
製品開発からマーケティングまで全部の領域に口を出す。定量的な最適化と、定性的な最適化のバランスを取りながら、ユーザー数の最大化を目指す。
エンジニアが担当する事が多いのもまた事実ですが、テックに詳しい文系の人が担当するのも可なりです。(ただ、あまり後者が居ないので、エンジニアがやっているのだろうと理解しています)
えええと、わかりやすく言うと
製品の企画、開発段階から音頭取る人がいて、各部署の思惑や都合による妥協とかブレを無くして、目標のために最適な行動だけする様にする。
って事ですか?
で、そのためにはエンジニアリングとマーケティングをよくわかってないといけなくて、マーケッターのほとんどがエンジニアリングわかんないから結局エンジニアがやってると
もう少し、視点がユーザーよりな気がします。
ユーザー視点で、そもそも、どういう経路でサービスの存在を知って、サービスを使いながら定着して、友達を招待していって、
という一連のプロセスを最適化していく事で、お金をかけずにユーザー数を伸ばしていこうっていう感じかと。
なるほど。
今までやってきた一連の流れに名前が付いた感じなんですね。
うーんと例えばですが、ユーザー獲得っていうのは、マーケティングに任せると、リスティングを大量に買ったり、SEOやったりとか、LPの改善ぐらいしか出来ないのですが、開発面にも口を出すとすると、ソーシャルでの友人招待、ユーザーのアドレス帳連携、みたいな機能に機能的な部分でのユーザー獲得も進められる感じです。
あー、そうです。名前が付いただけです。
ありがとうございます!
スッキリしました!
名前がついたのと、全体が絵になって、フレームワーク化された感じでしょうか。
ありがとうございます!
勉強になります!
あと、有名な例だと、airBnBが、craiglistっていう外部の掲示版サイトに自動投稿する仕組みを作って、ユーザー獲得をしたりもしてまして、こういうtipsというか、ハッキング的なものも含むようです。
いえいえー。
いつもお世話になっておりますので!!
こちらこそです!
今後も何かと佐藤さんをお借りすると思いますが、よろしくお願いします!w
議論がすげー伸びてるw
これテックブログにした方がいいんじゃないか説w
宗像さん、ブログに書いていいですか?w
いいです!
ありがとうございますー < イマココ
と言うわけで非常に貴重な事を教えてもらいました。
持つべき物はグロースハッカーの友人ですねw
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」昔の人はいい事を言うもんです。
グロースハックをまとめると
ここまで読んで「なんだ名前が付いただけか」と思われた方もいるかもしれません。
でも名前が付くという事は、方法論が確立され、ぼんやりしていた物がはっきりとわかりやすい形になるという事です。
有名な「PDCAサイクル」も、ウォルター・シューハートが提唱する前からあったハズです。こういうものはある日突然沸いてきたりしません。
大切な事はこういった言葉に踊らされずに本質を見極める事です。
最近思うのは、Webのプロフェッショナルな人達に求められるスキルセットの幅がどんどん広がってるなーという事です。
特に今まで「文系=マーケッター」「理系=エンジニア」というなんとなくの区分けが無くなってきてると思います。
得手不得手はあると思いますが、目的を達成するために得意な事だけやっていれば良いという時代ではなくなってきたのを感じます。
グロースハックはこのPDCAをWebサービスやモバイルアプリなどのIT関連のプロダクトに特化したかたちで落とし込み、わかりやすく使いやすくした物だと言えると思います。
せっかくわかりやすくしてくれたんですから存分に学んで使い倒しましょう!
特に、目的や目標が明確なECサイトでは応用が効き効果も確認しやすいと思います。
最後に本題ですがw ぜひ私たちと一緒にグロースハックしましょう!
レッツ!グロースハック!