EC-CUBEのカスタマイズ、ネットショップ制作メモ

主にEC-CUBEを利用したネットショップの制作、カスタマイズや独自機能の開発について

EC-CUBE4の多言語対応状況について

この記事はEC-CUBE Advent Calendar 2018 の12月9日の記事です。

EC-CUBE4 英語版ショップトップ

EC-CUBE4 英語版ショップトップ

EC-CUBEは Ver. 4.0.1から配布パッケージに英語版の翻訳データが含まれる様になり、英語など日本語以外で利用できる様になりました。

これにより、使い慣れたEC-CUBEでの越境ECなど今までリーチできなかった層へ販売しやすくなりました。なので、日本人が英語など他言語のサイトを運営する時に有効だと思います。
つまり、日本から海外に向けて販売する越境ECや現地法人ECサイトとかですね。

EC-CUBE4 英語版 管理画面

英語版を利用するためには

英語版を利用するためには、インストール時の.env.installファイルでの言語設定が必要です。詳しいやり方は、Qiitaに書いたのでそちらをご参照ください。 

qiita.com

言語設定以外にも通貨、タイムゾーンの設定があるので、例えばアメリカでドル建てで日本語のECサイトを運営することも可能です。

現状でのEC-CUBE4の国際化対応状況

英語で利用できる様になりましたが、それだけでは多言語ECサイトとしては運用できません。まだまだやることがあります。現状では日本在住の非日本語話者に向けたネットショップや、海外向けだけど日本人が運営するECサイトに利用できると思います。

では、どの辺りが今後必要になってくるのでしょうか?

送料計算も違う

例えば送料計算などは、一般的なEMSを利用する場合は重さと送り先の国によって金額が変わりますが、国際配送料金は高額なためあまりアバウトな計算はできません。
しかし、EC-CUBEの標準機能では重さや配送先の国による送料計算はできません。

商品データには「重さ」の項目が必要になりますし、お買い物時の送料計算では国と重さを考慮した送料計算が必要になってきます。これらの機能は今後プラグインで提供される事を想定しています。

住所や氏名などの表示順、フォームの項目の変更が必要

日本語以外でのフォームの項目の違いの例

フォームの項目の違いの例

また、住所や名前などのフォームの並び順、項目自体も違います。

例えば多くの日本人は「ミドルネーム」を持っていませんが、海外ではミドルネームが必要なケースもあります。また、国によっては郵便番号が存在しなかったりします。

あと、日本人以外では「ふりがな」って使いませんよね。

越境EC&海外販売 攻略ガイドブック

越境EC&海外販売 攻略ガイドブック

 

 

商品情報などのコンテンツは現状1言語に限定される

EC-CUBEでの商品情報はデータベースに保存されます。

しかし、商品テーブルはひとつしかなく、項目も多言語を想定されていないため、UIの言語設定を切り替えても商品情報などのコンテンツは登録した時の言語になってしまいます。

これを解消するためには、言語毎に商品テーブルやカテゴリテーブル、ブロックテーブルなどが必要になってきます。

これらの機能も今後プラグインなどによって提供されていくものと思いますが、ここは何とかコアで対応したいなぁと思っています。

多言語のEC-CUBEはどういうケースで有効か? 

東南アジアなどのEC事情を見てると、日本に比べるとまだまだな面もたくさんあります。と同時にQR決済やサービスのリリース、浸透スピードなど日本が全然敵わない部分も多くあります。
それらの国ではすでにローカルのサービスやCMSが利用されており、今更EC-CUBEが食い込む余地は一見無いように見受けられます。

しかし、僕はこういった国々の市場でも全然イケると思っています。

ガラパゴス万歳

世界中で、「Made In Japan」は今だ大きなブランド力を持っています。

スーパで売っている商品も、日本全然関係ないのに変な日本語が入っていたりします。これは、僕ら日本人の製品に装飾として変な英語が入っているのと同じ様な感じです。つまり、日本語ってかっこ良かったり、高品質のイメージを与えるんですね。

東南アジアで有名な「ユビソウ」「メイソウ」などユニクロ無印良品を足して割った様な偽日本ブランドもとても人気です。

www.yubiso.asia

非常に細かいことにこだわる日本人は、時にその異常さがジョークになります。僕も先日シンガポールEC-CUBEをカンファレンスで紹介する機会があり、「知ってるだろ?時に僕ら日本人はクレイジーなんだ」と言ったら鉄板で笑いが取れました。

では、なぜそうなったかと言うと、日本人の異常とも言える「こだわり」です。
そういった日本人のクレイジーなこだわりEC-CUBEにもあるのです。

だれにとってもそこそこ使いやすい先発の多言語CMSよりも、その国、その文化に合わせてスーパーローカライズできるオープンソースEC-CUBEは海外でも全然強いと思います。( そのままではダメですが )

EC-CUBE4はこういったカスタマイズも3系に比べると随分やりやすくなりました。
ぜひ、皆さんがこういった独自のこだわりをもって、ガラパゴズで素敵なECサイトを日本以外でも展開していって頂ければと思います。

 

EC-CUBEの他言語ECサイトの構築、カスタマイズはこちら

 

EC-CUBE 3 店舗運営&デザインカスタマイズガイド

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