80%近いコンバージョン!おねだり決済機能をEC-CUBEに実装してみる
下着メーカーのトリンプのショッピングサイトが「おねだり機能」を導入して80%近いコンバージョン率を叩き出したそうです。*1
これは下着を欲しい女の子が物を選び、決済だけ他の人(おそらく男性)にメールで依頼する機能です。
この機能の素晴らしい点は、「欲しい人」と「買ってあげたい人」をシステムでつなげた事にあります。見事な囲い込みだと思います。
単なる「オススメ」ではなく「買って」ですからね、そりゃ買いますよ。
しかも届いたメールのリンクをクリックすると直接決済画面に進み、「買う」か「買わない」かの二択だそうです。
EC-CUBEをカスタマイズして実装するなら
この機能をEC-CUBEをカスタマイズして実現する場合、どうなるでしょうか?
まず一番に思いついたのが「友達に教える機能」を流用する方法です。ただ、この場合、あくまで1商品の紹介になってしまうので、少し弱くなってしまいます。
なので、決済手段に「おねだり」を追加する方向で行きたいと思います。
おおまかな流れは下記の通りです。
- 商品をカートに入れる
- カート画面から「注文する」へ進む
- 「代引き」「銀行振込」等の決済手段の中から「おねだり」を選択して、配送先を入力。
- 面倒くさい配送先入力も、買ってもらう方なら苦にならないはずです。
- 入力内容確認画面で「確認」を押すと、メール送信画面へ遷移。
- 送信先と一言メッセージを入力し、「確定」ボタンでおねだりされる人へメールが送信
- メールを受け取った人はメールに記載されているリンクをクリック
- EC-CUBEの決済方法選択画面へ
といった流れです。
まず「おねだり決済」はクレジットカード等の決済モジュールと同様にモジュールとして実装します。
送信するメールには、order_temp_idを何らかのかたちでハッシュにしたパラメータを付与します。
注文情報はdtb_order_tempに保持しておきます。
リンクから注文画面にアクセスした際に、おねだりパラメータがあれば、dtb_order_tempから注文情報を呼び出して決済へ進む。という感じです。
おねだりされる人がクレジットカード決済を利用した場合の本人確認など考慮しなければならない点はいくつかありますが、概ねこんな感じで実現できそうです。
ついでに決済画面でレコメンド商品(「この商品を買った人はこんなものも買っています」のアレ)を「この商品を贈った人はこんな商品も贈っています」みたいな表示をしてクロスセルかけるのも良いと思います。
また、「商品を選ぶ人(選択権)」と「商品を購入する人(決済権)」が別の場合は他にも多々あるので、様々なケースで活用できそうです。
早く効果の程を実際に試してみたいので、ご興味をお持ちになられたショップオーナー様がいらっしゃいましたら、是非ご連絡願います。