古巣のエスキュービズムという会社で学んだ事
あけましておめでとうございます。
クロスキューブの佐々木です。本年もよろしくお願いします。
今日は、古巣の噂話が耳に入ったので、株式会社エスキュービズムという会社について書こうかと思います。
確か今から5年くらい前の27才の頃、僕はこのエスキュービズムという会社で働いていました。
それまで働いていた会社では自社の社内システムの開発と保守が主な仕事だったのですが、自分たちのためではなく、お客様のためにシステムを作りたくてこの会社に入りました。
当時、エスキュービズムはEC-CUBEのゴールドパートナーで、ベンチャーキャピタルから出資を受けビジネスマッチンングの自社サービスの開発に集中しているときでした。
そんな時に
「ECやりたい」と面接を受け、
「もうEC-CUBEやめるつもり」と言われ
「もったいないなぁ」と言ったら
「じゃあ、やって」と採用されました。
この会社は、社長が東大 > リクルート > 起業で、CTOも早稲田の理工学部の院とかを出てる、インテリ起業でした。
今思うと「よく僕なんかを採用したなー」と思います(笑。
正直、ツライ事もたくさんありましたが、今日はこの会社で学んだ素晴らしいことについて書こうと思います。
エキュービズムでは、僕はEC-OrangeというEC-CUBEベースのパッケージ商品のテコ入れを行っていました。それまで全く売れていなかったこのパッケージの、マーケティング、プロモーション、営業、デザイン、構築、テスト、と全行程を最初は全部一人でやってました。(EC担当が僕しかいなかったので...)
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エンジニア強制参加の勉強会(週1)
この会社には週1回、エンジニア強制参加の勉強会がありました。
発表者の役割が持ち回りでまわってきて、皆の前で発表しないといけません。
しかもメンバーはどこどこの院を出てるとか、博士号持ってるとか、スーパーな人たちばかりなので、適当な発表はできません。
発表後は発表した内容をブログにまとめを書かないといけませんでした。
この社内勉強会はタスクの中でかなり優先順位が高く設定されており、お客さんとの打合せとブッキングすると
「アポずらせない?」
と言われる程です!
これはそれまでお客さん最優先だった僕にとっては衝撃でした。
でも、それくらい強引にやらないと、参加者が仕事が忙しいとかで減ってしまうんですよね。
そうするとナレッジの共有ができない、人が育ちにくくなってしまいます。
今考えてもこの勉強会で学んだ事は非常に興味深く、面白いものでした。
発表の内容はpython等の言語の基本的な事から主成分分析などのちょっと難しいものまで多種多用でした。
レコメンドの基本的なしくみや、マッピングの仕方などここで初めて知った事も多かったです。
僕は、当時社内にはインフラに強い人があまりいなかったので、前職で聞きかじったインフラ周りの事を話してお茶を濁していました(笑。
この、強制的な勉強会はかなり役に立ちます。ぜひ皆さんの会社でもやってみてください。
できれば、役員とか、社長とか、権力のある人の鶴の一声でやるといいです。
ボトムアップだと上の人にブーブー言われてしまうと思います(笑
ノウハウを公開するという事
退職する少し前、社長に1冊の本を渡されて
「これ読んでノウハウの公開サイト作って」
と言われました。
その本の題名とかは忘れてしまいましたが、とある印刷業を営む方がノウハウを公開、共有してビジネスを成功させるというものです。
それまでノウハウ等は「大事に社内で隠しておくもの」という認識だったので、これも驚きました。
「ノウハウを公開するという事は、自分たちのスキルの高さを証明する事」
と言うのがキモだった気がします。
この本をベースにEC-CUBEのカスタマイズノウハウのサイトのベースを作りました。
今でもEC-CUBEのカスタマイズについて検索すると必ず上位に表示されています。
説明できない見積もりを作らない
よく、見積書には「○○一式」という項目でドンとまとまった金額が書かれていたりするものです。
コレがよくないと教わりました。
できるだけ項目を細かく分け、ひとつひとつの項目に必ず見積根拠を持たせる事、お客さんに聞かれてちゃんと説明できない項目はひとつも作らない事。
今では当たり前ですが、とても重要な事でした。
ブランド、イメージの大切さ
この会社はとても会社のイメージを大切にする会社でした。
たぶん、社長が東大とか出てるので、ブランドやイメージの重要性やメリットを肌で感じて知っていたのだと思います。
それまでイメージやブランドを軽視する感があった僕ですが、そういったものを大切にすると「こんなに仕事が楽なのか!」と驚いた事をおぼえています。
もう、非効率なアウトバウンドの営業はできませんね。
よく、「ブランドとかイメージなんて...」と言う方がいらっしゃいますが、本当にブランドやイメージに振り回されない人なら、そんな事気にしないで上手に使うと思います。
これは本当に仕事が楽になるのでぜひ皆さんにも活用して頂きたいですね。
以上、ざーっとまとめましたが、いかがだったでしょうか?
僕にとってはとても重要で学ぶ事が多かった会社でした。
今でもこの会社で学んだ事をベースに仕事をしています。
薮崎さーん!ありがとうございましたー。おかげ様でなんとか食えてますよー。
恩返しはもう少し余裕が出るまで待ってくださいねw